シェフが目の前で食材を舞い上げ、火柱が立ち上るーーーそんな鉄板焼きのエンターテインメントで世界中の食通を魅了するベニハナ。この日本食の帝国を率いるのは女性経営者の青木恵子さん。
夫のロッキー青木さんの死という悲劇を乗り越え、家族との法廷闘争にも屈せず、年商数百億円のレストランチェーンを17カ国に拡大した青木恵子さん。「ワンダーブラ」の日本進出を成功させたマーケティングの天才から、数十億円規模の資産を動かす国際企業のCEOへ—。
本記事では、その波乱に満ちた青木恵子さんの経歴と経営手腕に迫ります!
青木恵子の経歴:国際ビジネスへの道
ハーバード大学ビジネススクールで「オーナー・プレジデント・マネジメント・プログラム」を修めた青木恵子さん。日本人女性としては初の快挙だとか。
正直、私にはよく分からないですが、肩書だけでも何か凄そうですね。。
青木恵子さんが業界で話題になったのは、「ワンダーブラ」を日本に持ち込んだときでした。抜群のマーケティングセンスで海外ブランドの日本上陸を成功させました。その後、「Altesse」という会社を立ち上げ、海外と日本をつなぐビジネスで着実に実績を積み上げていきます。
そんな彼女の人生が劇的に変わったのは、「鉄板焼きの帝王」こと、ロッキー青木さんとの出会い。世界に「Benihana」を広めた伝説の経営者です。二人がどのようにして出会ったかは謎ですが、お互いの仕事に対する考え方、手腕に惹かれるものがあったのかもしれませんね。
彼女の計算外だったのは、後にロッキー青木さんの後継者として巨大レストラン帝国の舵を取ることになるという事実。これこそが彼女の人生における最大のチャレンジであり、真価が問われる瞬間だったのかもしれません。
ベニハナ帝国の継承:遺産と事業継承、そして思わぬ家族バトル
2008年に「鉄板焼きの帝王」ロッキー青木さんが亡くなると、青木恵子さんは思いもよらない大役を担うことに。なんと約3億ドル(当時のレートで約400億円!)という途方もない遺産の管理者に指名され、遺産の75%を管理する権利を手にしたんです。さらには「Benihana of Tokyo」のCEOというビッグポジションまで引き継ぐことに。
でも、ここからが大変でした。お金が絡むと家族関係って複雑になりますよね…。ロッキー青木さんの前妻との子供たちと青木恵子さんとの間で、約5,000万ドル(約55億円)の家族信託基金を巡って熾烈な争いが始まったんです。
義理の子供たちからは「信託資金を無駄遣いしている」と訴えられ、管理者から外そうという法的措置まで取られる事態に。この家族間の争いは長引いていて、今でも一部解決していないみたいですね。
ただ、こんな大変な状況下でも青木恵子さんは自身がCEOを務める「Benihana of Tokyo」の売上を130%も伸ばすことに成功!家族との法廷闘争という精神的にきつい状況で、成果を上げるなんて、彼女の経営者としての実力はかなりのものではないでしょうか。
私も相続絡みでトラブルに巻き込まれた経験がありますが、精神的にも不安になり結構参りますよね。。金額の規模は比較になりませんが。。 ( ノД`)シクシク…
多くの人は家族トラブルで消耗しただけでノイローゼになりそうなところですが。。青木恵子さんの「どんな状況でも前に進む」という強さは、ビジネスパーソンとして見習うべき点だと思います。
レストラン事業の世界展開:文化の壁を超えて
CEO就任後、青木恵子さんが真っ先に取り組んだのは「ベニハナを世界へ」という大きな挑戦でした。彼女の指揮のもと、アメリカだけにとどまらず、ハワイ、ロンドン、オーストラリア、さらにはポーランドやエジプトまで!なんと17カ国以上に店舗を広げることに成功したんです。
私が特に素晴らしいと思うのは、彼女の「現地に寄り添う」姿勢。例えば、イスラム圏では宗教上の理由で食べられない食材を避け、ラム肉やチキンを主役に。また、健康意識の高い地域では、ベジタブル中心のメニューや豆腐ステーキを加えるなど、きめ細かな配慮が光ります。
更には各国の好みに合わせながらも「シェフが目の前で食材を豪快に調理する」というベニハナならではのショー要素はしっかり残しているんですよね。この「変えるべきところと変えてはいけないところ」の見極めが、青木さんのセンスの良さだと思います。
「日本の鉄板焼き」という文化を、単なる「食事」ではなく「エンターテインメント」として世界に広げた彼女の戦略は、海外進出を考える企業の参考になるのではないでしょうか!?
新しいビジネスモデルへの挑戦:時代に合わせた変革
青木恵子さんは従来のレストラン事業にとどまらず、時代のニーズに合わせた新しいビジネスモデルにも積極的に挑戦している。
ニューヨークでは「Keiko Aoki」という名前で日本料理のケータリングサービスを展開。日本の家庭料理や寿司を中心としたフルサービスのケータリングを提供し、プライベートイベントや企業パーティー向けにカスタマイズされたメニューを用意している。寿司シェフによるライブパフォーマンスや日本伝統のテーブルセッティングなど、エンターテインメント性の高いサービスが評判を呼んでいる。
さらにコロナ禍では、自宅でプライベートシェフによる料理体験を提供する「Chef Omakase」というサービスを立ち上げ。パンデミックによる外食産業の危機を、新しいビジネスモデルの創出により乗り越えた。このサービスは和食だけでなく、イタリアンやフレンチなどの多国籍料理にも対応しており、顧客の幅広いニーズに応えている。
推定資産と事業の現状:富の継承から創造へ
青木恵子さんがどれだけの資産を持っているのか、正確な数字は公表されていませんが、ベニハナブランドや彼女が管理する信託基金などを合わせると、おそらく数十億円はくだらないでしょうね。
亡き夫ロッキー青木さんから受け継いだ遺産がベースにあることは間違いないですが、個人的に感心するのは、それを「守るだけ」ではなく「増やしている」点。彼女の経営センスで事業を拡大し、資産価値を着実に高めてきたんです。遺産を減らしてしまう相続人って少なくないですから、これはすごいことだと思います。
現在もベニハナのCEOとして現役バリバリ。しかも「鉄板焼きだけ」で満足せず、介護用品開発という全く異なる分野にも目を向けているのが興味深いですね。おそらく高齢化社会の日米両国のニーズを見据えているのでしょう。
ニューヨークという世界のビジネスの中心地を拠点に、60代とは思えない精力的な活動を続ける青木さん。彼女のような「常に次の挑戦を探す」姿勢は、年齢に関係なく私たちが見習うべきところかもしれません。
私なら数十億円あったら、とっくにビーチでのんびりしてそうですが…(笑)
Youtubeチャンネル「【セレブライフ】ニューヨークの女」
Youtubeチャンネルも開設されているようですね!
投稿頻度はそこまで高くは無いようですが、普段見ることの出来ない富裕層の人の生活を垣間見ることできます!
新番組 テレビ朝日「プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見 3時間SP」
4月15日(火) 19:00~ 放送のテレビ朝日「プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見 3時間SP」
ご自身のYoutubeチャンネルで告知されていましたが、青木恵子さんは21時頃に登場!?するようです。
まとめ
夫の死、家族との法廷闘争、厳しい国際競争—数々の困難に直面しながらも、青木恵子さんはベニハナを世界的ブランドへと育て上げました。
日本人女性として国際ビジネスの最前線で活躍する彼女の姿は、多くの女性経営者に勇気を与えています。鉄板焼きという日本発の食文化を「エンターテインメント」として世界に広めた功績は計り知れません。
各国の文化に柔軟に対応しながらも核となる魅力を守り抜く—青木さんの経営手腕からは、グローバルビジネスを目指す全ての人が学べることがあるでしょう。
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